ノートの取り方、自分なりの使い分けについて

     私はノートをとるのが下手で苦手。学生の時などは、ノートをとる重要性すら認識していなかったかもしれない。さらに、最近はアナログノート(いわゆる紙のノート)か、デジタルノート(アプリとかiPadとか)かで迷い始め、ますます自分の中で混沌としてきました。そういうわけで、もしかすると、皆さんの中にも同じように感じてらっしゃる方がいるかもしれないと思い、自分なりに考えたノートの使い分けについてまとめてみました。

    目次

    そもそも何のためにノートをとるか

     まずは、どういう事を実現するためにノートを使うのかを考えてみます。そもそもノートをとる目的は何なのか。学生の時であれば、学校の授業のノートをとるという目的がメインになると思いますが、それ以外にも、自分の考えをちょっと残しておきたかったり、ノートをとる目的はいろいろあると思います。

    たとえば…

    • 勉強の際に予習、復習をするため。
    • 本や動画、時には大学の公開講座を受けるときに、内容を転記、板書して、忘れないように記憶するため。
    • ひらめいたアイデアを残しておくため。
    • 書いたものに対して、自分なりにまとめて、整理するため。
    • 試験や資格を受けるのであれば、その対策として後で見直すため。

     このように、ノートをとるという事でも、目的によってやりたい事や、適したノートの取り方が違うような気がするので、それに応じて、使う道具やノートの取り方を変えてもよさそうと感じています。

    目的に応じてカテゴリーに分けてみる

    ひらめいたアイデアを残しておきたい時

     アイデアを残しておきたい時というのは、とっさに取り出して、常に使える必要があります。また、自分は整理整頓ができないタイプなので、あまりモノを増やしたくないのが実際です。また、色を自由に変えたり、絵を交えて表現したい時があったり、アイデアが広がりすぎて、用紙が縦横に足りなくなる時があったりします。ちょっとしたメモに残しておきたいという時も、こちらのカテゴリに含まれると考えています。

    この場合、考えを収束させたいのではなく、むしろ考えを発散させて、いろいろな角度からアイデアを出していきたい。発散用ノート

    本や動画、講座の内容をまとめたい時

     学生の時など、一般的にノートをとるというのは、こういう時が多いかもしれません。先生が黒板に書いていることを板書したり、黒板に書かれていない先生の言葉などを残しておきたい場面です。また、それらを結び付けて、自分の言葉に言い換えることで、より理解を深めたりする用途です。同時に、「そこで…」「つまり…」「まとめると…」といったような「接続詞」を記載しておくことで、授業や本の流れを思い出すきっかけになったりします。これらの事をすることで、より記憶に定着させることができそうです。このノートは、定期的に見直すことで、さらに記憶に定着させることができると思います。試験や資格のためであれば、このノートはある程度の「検索性」も求められます。

    この場合、考えを発散させたいのではなく、考えやアイデアを収束させて、自分のモノとして定着させたい。
    →「収束用ノート

    アウトプットしたい時

     いままでは、自分のアイデアを出したり、または逆に、考えをまとめたり、「インプット」するためのノートが中心でした。インプットだけでもなかなか大変ですが、人に教える(アウトプットする)ことでさらに理解が深まる事があります。インプットだけでは気づけなかった新たなアイデアや課題が浮かび上がってくることも多いです。例えば会社で、社内への発表資料を作っていて初めて気づく課題もたびたび出てきます。そういう意味で、インプットするだけでは不十分であることが多いと感じています。

     ある程度収束させた考えやアイデアを、必要に応じて整理整頓する。冗長な表現を削除してシンプルな表現にしたり、足りない情報を加えたりする。→「アウトプット用ノート

    カテゴリーのまとめ

     上記のように、一言でノートといっても、目的によって複数あることが分かりました。これら、「発散用ノート」、「収束用ノート」「アウトプット用ノート」の3つに対して、自分なりに使いやすいなと感じたノートと使い方を考えてみます。

    使い分け

    発散用ノート

     デバイスとしては、筆者は数年前に購入したiPad Pro(9.7インチ)+ Apple Pencil(第1世代)を使用しています。アナログノート(A4のノート)と大分迷いましたが、生まれてこの方、ノートをとること(まともにきれいにノートが取れない)に対するトラウマから、いつでも書き直すことができて、充電さえ忘れなければいつでも取り出して使え、かさばらない組み合わせを使用することにしました。

     アプリケーションは、EvernoteかMicrosoftのOneNoteで迷いましたが、Evernoteで描画しているとたまにフリーズしてうまく書けないことがあったので、今はOneNoteを使用しています。

     OneNoteを使用していて一つ気になったのは、縦横ほぼ無制限(?)に拡張できる点です。発散用ノートとしては願ったり叶ったりのように感じていましたが、実際に使っていると、縦横にずっと拡張してしまっては、書いた内容全体を一目で俯瞰することができず、それはそれで使いにくいことがわかりました。

     そこで、考えた方法としては、ズームを50%で書く方法です。そうすると、最も俯瞰した時の最小値が25%になるため、全体としてもちょうどよく俯瞰できました。A3の用紙にアイデアを書き進め、ときどきペンを置いてA3用紙全体を眺めるようなイメージに近いかと思います。

    収束用ノート

     収束用ノートも、発散用ノートと同じく、iPad ProとOneNoteの組み合わせを使用しています。アナログのノートを使用したほうが、個人的には記憶の定着がよく、「勉強してるな~感」が強いような気がしますが、ここは、自分のこれまでのズボラな特性を考え、アナログノートはやめてデジタルの方を採用しました。(アナログノートできれいにまとめられる気がしない。)

     ここで、発散用ノートと収束用ノートで違う点としては、あくまでも、収束用ノートは考えを整理して自分の言葉に置き換え、後で検索できる必要があるという点です。そのため、下記のような運用をしています。

    • 段落をつけ、インデントで見やすく整理する。
    • 自分への定着を考え、Apple Pencilを使用して手書きする。
    • 手書きの他、キーボードで文字入力をし、「タグ付け」して後日の検索性を高める。
    • 余白を多めに取り、予習、復習及び講義中にコメントや追記を記入できるようにする。

    アウトプット用ノート

     アウトプット用のノートは、用途によって使い分けています。今後、会社や外部へ説明する用途を考えると、アナログノートよりはデジタルノートの方が使い勝手が良いかなと思っています。最近は、パワーポイントを使うことが増えてきたような気がしますが、エクセルやワードなどもアウトプット用のノートとして考えられるのではないかと考えています。

     また、私はプログラミングに関してはほぼ初心者レベルですが、Qiitaのようなサイトに投稿するのでもよいし、このようなブログ自体もアウトプット用のノートとして活用していいのではないかと思います。手段はいろいろあると思うので、自分でよいと思った形でアウトプットするとよいのではないかと思います。

    使い分けまとめ

     デバイスやアプリケーション自体には、皆様がこれまで使っていたモノがあり、それぞれ使いやすさがあると思います。この記事では、それぞれのデバイスやアプリケーションの使い勝手や、アナログが良い、デジタルが良いという事ではなく、それぞれの用途に応じて、使い分けをしてみてはどうか、という提案をしてみました。

    まとめ

     以上、自分なりのノートの使い分けについてまとめてみました。これも自分のためのアウトプットのために書いてみましたが、何か少しでも皆様のご参考になれば幸いです。

    目次
    閉じる