私の勝手なイメージをもとに名付けた、その名もボルタンスキーライト。おそらく、現代アートの巨匠ボルタンスキー氏とは全く関係のないものだと思いますが、氏の作品にはこんな感じのライトが使われている印象があり、勝手ながら命名させていただきました。
本来は、船用電球のようで、電気屋さんに行って探してきましたが、電球コーナーの陳列棚奥に幸い1つだけ残っていたものを購入してきました。コロナの影響もあり、在宅勤務がはじまったものの、もともと外出するのが好きで、家にずっといられるタイプではなかったため、家にいるとソワソワ落ち着かない。もっと広い家だといいのかもしれないけど、外の風景を見られる場所が好きのようで、つい外出してしまう。
そんな性格から、何か少しでも環境を変えられないかと、まずは天井から、緑を吊り下げてみました。購入したのはIKEAの籠と造花の鉢植え。これだけでも随分気分が変わるもので、我ながらそれなりの効果あり。ちょっとしたリゾート気分というか、ホテルで仕事をしているようで、安価に気分を変えられるこういったアイテムはぜひ今後も活用しようと思いました。
そんなわけで、せっかくなので、もう少し何かないかと考えてみました。そこまでお金をかけなくても、ちょっとしたことで日常から非現実の世界に飛び込むことがきないかな、というのが今回の趣旨。過去の写真を掘り下げて眺めていたところ、やっぱり現代アートが好きなことがわかり、そんな要素を少し取り入れてみようと思いました。
ご協力いただいたのは、現代アートの巨匠であるクリスチャン・ボルタンスキー氏。(すみません。私が氏と知り合いとかそういう意味ではなく、私が勝手に頼りにさせていただいたという事です。)
死を想い、生を表現する。巨匠クリスチャン・ボルタンスキー、日本最大規模の回顧展『Lifetime』を見よ。(https://www.pen-online.jp/feature/art/boltanski_lifetime/1)
ボルタンスキー氏に対する個人的感想としては、いろいろな角度から「生」と「死」を見つめ、生から死への過程で起こる様々な出来事を、アートの中で表現されているような感じ。一番最初に氏の作品を見たのは、豊島で常設されている「心臓音のアーカイブ」
世界中から集められた心臓音を建物の中で聞くことができます。建物に近づいていくと、なんだろう、「ドンッ、ドンッ、ドンッ…」と鼓動のようなものがかすかに聞こえてくる。最初に訪れたときにはものすごいインパクトを感じました。そんな氏の作品を身近な在宅勤務の環境に取り入れようと思い立ち、購入してきたのが冒頭のランプです。
まだ日が差し込む時間帯は、天井からぶら下がっている緑に癒され、夜になると、ボルタンスキーライト(仮称)が怪しく輝き始めます。
自分の日常を少しだけ、変えることができたかなと思います。アートが何たるものか、という事を語る知識やスキルはございませんが、こういったこともアートの一つの魅力ではないかと思いました。日常生活(仕事や家事)の合間合間に、こういったアート作品(非現実の世界)を取り入れてみると、気分転換にもつながり、コロナの状況でも少し心にゆとりが持てるのではないかと思いました。