もっと若いころに出会っていたら…と思うことはいろいろあるけれど、この本にも、もっと早く出会いたかったなと感じた。本の題名は「LIMITLESS」。
本の概要
サブタイトルには「超加速学習」とあり、「何を学ぶか」ではなく、「どのように学ぶか・勉強の仕方」を教えてくれる本で、いろいろな角度から学び方を教えてくれる。
冒頭から「スーパーヒーロー」とか「X-MEN」といった単語が出てくるので、いささか怪しいな…と感じるかもしれないけれど、それは筆者ご本人の幼いころの事故と、その境遇による心のよりどころによるもの。その事故以来、人生が変わってしまったご本人の日々の生活で起こる数々の苦痛や苦労のなかで、あるきっかけから、「問題は、何を学ぶか」ではなく、「どうやって学ぶか」であることに気づく。そこから、「学び方」を得て、人生を変えていく中で取得した考え方、技術、マインドセットなどを一冊の本にまとめてくれている。
本の構成は、PART1~PART4の4つのパートに分かれていて、さらに第1章~第15章に分かれて構成されている。私個人的に全体を要約すると、
- 自分は変えられるという事を知る
- 変えるために必要なことを知る
- 継続するためのエネルギーについて知る
- 学び方を知る
という事かなと思った。
自分の生活に置き換え、当てはめてみる
この本を読んで、私自身、少しずつ自分の生活を見直していこうと思うようになった。具体的には下記のような変化があったかな?と感じている。
自分を知る
まず、自分を知る事。何が自分にとって興味を感じるか。ビビッと直感で感じる「何か」とは何か。何が苦痛と感じるのか。なりたい自分は何か。
情熱
今、自分にとっての情熱は何かと考えてみた。まぁ…なかなかご立派な言葉を並べてしまったけれど、それはそれでいいんじゃないかと割り切る。自分でそう思ったのだから、そういうことにしておく。大げさなことではなく、日常的な事柄に対して、いろいろな角度から見つめることができるのではないかと。
- 原理原則を見つけること
- 絡み合ったものを紐解いて整理すること
- 新しい概念(価値観)を見つけること
- 先駆者たること
年も年だし、今の若い方々を見ていると、とても太刀打ちできないなと感じることも多いけど、それはそれで、自分のできることから始めればいいんだと思う。
苦痛(ストレス)
端的に言うと、ズボラ人間なので、家事が苦手、面倒なことは苦手、そういった苦手なことを放置していると、気にはなってくる。気になってるけどやらないので、余計にストレスが増幅される。
なりたい自分
自分の考えや知識、スキルを、もしも必要と感じる人がいるのであれば、少しでもいいから伝えられるといいなと思う。また、そこから得た知識や経験、考え方を結び付けて、新しい概念を生み出すことができたらいいなと思う。
苦痛(ストレス)の解消について
普段の生活(会社でのお仕事含め)の中で、ストレスと感じていたことがあった。
- 家事が苦手で、食事が終わった後の皿を放置してしまう。掃除も苦手。
- 仕事のメールを開くのが怖い時があったり、面倒だなと思う内容の事は後回しにすることがよくあるが、結局それが残っていることが気になっていて、本来やりたいこともあまり進まない。
- 日々、何かに追われているような気がする。
こんなような事を、日々ストレスとして感じていたところ、この本を読んで少しずつ改善することができていると感じている。それができた背景で取り入れたことは以下の通り。
瞑想をする
朝、いつも目覚ましをかけないで、大体6:00頃に目が覚める。自分にとっては朝起きてからの数時間が最も大事な時間と感じている。水を一杯飲んだ後に、瞑想を始める。特に決まったプログラムがあるわけではないが、Youtubeで検索して、その日にいいなと思った5~10分ほどの瞑想コンテンツを再生し、目をつむって自分の体の動きを感じる。自分の吸い込む息が、鼻を通って気管に流れていくのを感じる。吸い込む息が流れる音を感じる。Youtubeから再生される音楽が脳に働きかけ、自分の皮膚や体と周りの空気との境界をなくしていく。自分が周りの空気と同化して、単なるエネルギーの塊と感じられるようになる。そういった自分を、もう一人の自分が一歩下がったところから眺めている。瞑想を始めたところ、昨日の自分をリセットして、新しいその日を迎えられるようになった。
→日々、何かに追われているような感覚から解放された。毎日をリセットして迎えられるようになった。
スムージーを飲む
瞑想が終わると、次にスムージーを作る。ベースはバナナで、冷凍のブルーベリーで味を調整する。あとは、ブロッコリーや残った野菜をみじん切りにして入れる。スムージーを作るためにミキサーも買った。一人分にはちょうどいいか少し大きいくらいで、材料を数回に分けて入れ、豆乳を容器の7割程度の量まで入れてスムージーにする。本の中でも、ブルーベリーやブロッコリーはスーパーフードとして紹介されていて、実際、朝瞑想の後に作って飲む時間がストレス解消にはとても良い。このルーチンによって、お皿を洗うのも苦ではなくなり、スムージーを作る時間が楽しみの時間になってきた。
→苦手だった家事が少しずつ好きになってきた。そこで感じていたストレスが小さくなってきた。
本を読む時間を作る
その後、会社に行く準備をして、いつも通りの時間に出かける。今までは何となく厄介なメールが来てないかなとか、会社のメールが気になっていた。そこで、時間を明確に分けて使用することにした。Googleカレンダーに、朝、本を読む時間として、8:00にリマインダーをセットした。8:00はちょうど、会社近くのスタバに着く10分前くらいの時間。ホットコーヒーを注文して、席に着くとちょうど8:00時くらい。自分の好きな本を読み始める。気になっているメールなどは、会社に行ってから、早めに開いて確認することで、今まで先送りしていたことによって、逆に気になってストレスがたまることもなく、自分の本来やりたいことに集中できるようになった。
→苦手なことの先送りをなくして、ストレスのもとを断ち切った。
勉強の仕方を変える
少しずつストレスをできてきたので、より自分の時間を有効に活用したくなってくる。本を読む時間をより増やしたくなる。本を読むスピードを速くしたくなる。それによって、さらに時間を有効に活用できるような気がする。
下に、少し図式してみた。勉強する上で必要な要素を5つに分けて考えてみる。
集中
自分が一番集中しているときの状態はどういうときだったか?ストレスを感じることなく、外部要因で勉強が遮られることはないか?
→勉強中は、スマートフォンを見ない(見る必要が無い環境に自分を置く)、通知が来ないようにするなど、ちょっとした工夫で集中できるようになってきた。
勉強
勉強のやり方そのものを見直してみる。今までの勉強方法は正しかったのか?勉強以外の環境はどうか?部屋の中は整理されているか?ワクワクしているか?
→これまで述べてきたように、自分のモチベーションが上がることを勉強しているので、少しずつ楽しくなってきた。今まで苦手で、できていなかった部屋の整理をするだけでも、勉強に対する環境が変わると感じられた。
記憶
ググれば何でも検索できる時代ではあるが、記憶というのは自分の物。検索したものに対して自分がどう感じたか、どう解釈したかというのは検索しても出てこない。要点を整理して記憶するだけでも次のステップが違ってくる。また、世の中で覚えておきたい数値というのはいろいろある。世界の人口は何人か、自分が住んでいる地域の人口は何人かを知っておくだけでも、規模感が変わるような気がする。台湾の方々にワクチンを展開するのと、東京23区の方々に実施するのと、規模感はどうなのか?
→ちょっと知っているだけでも使える記憶というのは思った以上に多い。
速読・瞬読
本の中では、速読のように本を早く読むスキルが紹介されている。自分も昔、速読を習おうと少しだけ本を読んだことがあるが、なかなか続けられなかった。そこで、改めてWEB上で調べてみると、「瞬読」という本があった。この本はまた別の記事で紹介したいと思うが、本を読むスピードを上げることで、自分の理解力や仕事のスピード、趣味にかける集中力も養われそう、という感覚があるので、そのまま進めたいと思う。
→まだまだ速読・瞬読のレベルに達してはいないが、少しずつ習得していければよいと思っている。
思考
いろいろな角度から物事を見つめる。思考の概念を別の観点で置き換える。今までやって来たことの「やり方」を変えるのではなく、そもそもその作業の「必要性」から見直す。
→「思考を飛ばす」という事なのか、全く違う概念を持ち込むことで、別の解決策が見つかることも多い気がする。
まとめ
本の内容は、まだまだご紹介できていないが、自分の中で変えられた部分、今後こうしていきたいと思う部分を書き出してみた。本の中では、小さな習慣に置き換える、ということも紹介されている。もしかすると、これが自分の中では最も重要かも、と記事を書いていて思ったが、もし、少しでも皆様の中で興味を持たれた方がいらっしゃれば、読んでみてはいかがでしょうか。
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